商品の詳細

クレリコを象徴するスタンダード・バローロ。この複雑性と奥行きは、凡百「名ばかりバローロ」を蹴散らします。
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商品名（原語）：Domenico Clerico Barolo Monforte
評価：ワイン・アドヴォケイト：93
タイプ・容量：赤ワイン (750ml)
生産者：ドメニコ・クレリコ/Domenico Clerico
産地：イタリア ピエモンテ/Piedmont
ブドウ品種：ネッビオーロ 100%
ヴィンテージ：2017
熟成：フレンチオークのバリック(新樽60％)＆大樽（50hl）18-24ヶ月
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【ソムリエのワイン解説】
2017年に惜しまれつつこの世を去ったバローロ地域の伝説的な造り手ドメニコ・クレリコの集大成として生まれたのがこの『バローロ・モンフォルテ』。なんとこのブレンドが2011年に出るまでは、全てが畑名クラスの上級バローロでした。このキュヴェに使用している畑の区画はクリュ・ジネストラ主体にクリュ・モスコーニをブレンド。クオリティを高めるべく、これまで以上にクリュ・バローロの選果を厳しくしたため、このワインにはかつてのクリュ相当のブドウが使われています。

●こんな香り・味わいのワインです/おすすめの抜栓タイミング
ドメニコ・クレリコさんが道半ばで亡くなられた最後のヴィンテージ…というとつい感情的になってしまいそうですがここは努めて冷静に試飲を致しました。グラスに注いだ時にまず目を引くのは明るく美しいルビーレッド、この実に綺麗な色調がエレガントなスタイルを予想させます。
香りを取ると思い描いていたまま、ラズベリーやチェリーの完熟したジューシィな印象に、紅茶やスパイス＆ハーブの薫り高さ、そして熟成由来のなめし皮香が奥底に…ですが全体の薫りバランスは既に5年が経過しているとは思えない程の瑞々しさでした。果実自体の強さを感じさせます。
味わいは抜栓直後から十分にまとまりを見せ、果実の甘味、ヴォリュームは十分に旨みがじんわりと。酸がフレッシュに締めくくり、初めから最後までを緻密に計算し尽くして構築したワインだな、と感服しました。
僕がこのワインを「始まったな」と感じた時間帯は抜栓から90分後、香りはふくらみを持ち、タンニンもいよいよ役どころを発揮し全体のスケールが拡大。是非、ここから2時間以上はかけてゆっくり飲んでみてください。飲み続けていたら思わず遂に感情的になり「これだよ、これがバローロの本当の凄さなんだよ！」と心の中で叫びました。 併せるお料理は是非ピエモンテの郷土料理を…牛肉の赤ワイン煮込み（ブラザート、でレシピ検索してみてください）や、意外なことにバーニャカウダの野菜ともばっちり合いましたよ。

●このワインがもっとおいしくなる温度設定
少し冷やし目、くらいの感じでしょうか。上記ご提案の通りでしたら飲む90分前に抜栓したらコルクかボトルストッパーを挿しておき、飲む30～45分前から冷蔵庫に入れて冷やす、またはアイスバケツで5分ほど冷やしてください。全体の味わいがより整い、輪郭がはっきりしますよ。飲み始めてからも、適宜冷やし・戻しを。

●おすすめのワイングラス形状・サイズ
例えばRIEDELのグラスだと「ピノ・ノワール/ネッビオーロ」のように適したグラスがまとめられることが多いのですが、僕はこのバローロに関してはボルドータイプのグラスの方が果実の凝縮感が重量感を持ってしっかりと出ておいしく楽しめました。エレガントに、流麗な味わいで楽しみたければブルゴーニュタイプの方で。結構味わい大きく変わりますので、是非グラス飲み比べをしてみてください。（ワインレヴュー担当：フィラディスワインクラブ店長　五十嵐　祐介）

※卸価格・海外価格の変動に伴い販売価格が変更になる可能性がございます。