いぶさな牛は、岡山県原産の日本最古の和牛「竹の谷蔓牛」と現代の黒毛和牛を掛け合わせて作られたブランド和牛です。 野性味が強く、しっかりとした肉質の竹の谷蔓牛と、柔らかでサシの多い黒毛和牛を掛け合わせることで、甘さと香りを損なわず、赤身の中に適度なサシが入ったハイブリッド和牛です。 一般的な黒毛和牛が28～30か月で出荷されるのに対し、いぶさな牛は36か月以上の長期肥育を行っています。時間をかけて無理なくゆっくりと成長させることで肉を熟成させ、おいしさを最大限に引き出しています。 年間約10頭しか屠畜されないため、ごく一部の方しか口にできない幻の和牛です。現代和牛の和牛香とは全く異なる最古の和牛の香りと、ジビエのような生命力溢れる旨味をお楽しみください。 いぶさな牛つる（竹の谷蔓牛）：いぶさなで生まれ育った竹の谷蔓牛を特別に「いぶさな牛つる」と表現しています。 竹の谷蔓牛は日本最古の蔓牛（特に優れた和牛の系統群のこと）として、黒毛和牛のルーツとも言われています。 200年前から続く血統の竹の谷蔓牛は、人の手で何もかもが行われていた時代においては体格が大きく肩回りの大きな竹の谷蔓牛は、山間部の田畑を耕したりするだけでなく、急峻な山で砂鉄を運ぶ使役動物としても親しまれてきました。小道で小回りが利くこの牛は肩が大きく、モモがぎゅっと締った特徴的な体型をしております。 霜降りの牛肉が重宝される現代において、赤身が特長の竹の谷蔓牛を飼育する農家が減少し、10年前には10頭ほどしか残っていませんでした。 噛むほどに牛肉本来の旨味が溢れ出す、竹の谷蔓牛。日本古来の芳醇な味わいをお楽しみください。